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衆議院議員 北川 知克様 祝辞

(社)大阪府薬剤師会北河内支部が創立50周年の節目を迎えられ心よりお喜び申し上げます。これまでの歩みの中で貴支部の発展運営に寄与されてこられました歴代会長はじめ役員関係者の皆様方のご努力に敬意と感謝を申し上げます。


創立時に比べ私達を取り巻く社会情勢は大きく変化をいたしました。少子高齢化という人口形態はもとより、一人ひとりの価値観の多様化、また、通信、交通、情報など数え上げればきりがありません。しかし、私たちは時代の変化に対応し、社会の現実に向き合い、人それぞれが活動し、支えあいながら生きていかなければなりません。

今、国民の大きな関心事である医療、介護、年金等の社会保障制度について、受益と負担をはじめとするそのあり方、また、義務と責任に基づく権利と自由とは何か等を国民全体で真剣に考えるときであると思います。社会の構造改革が進められる中、社会的規制緩和と経済的規制緩和により、有効に機能し活性化した面とひずみが生じたといわれる二つの側面があります。行き過ぎた規制緩和は社会の秩序の崩壊につながる可能性もあります。そのような中で、一般用医薬品のネット通信販売の規制が問題化されているところです。利便性ばかりを求めすぎると安全性が損なわれ、安全性を重視すれば利便性が阻害されるという、規制緩和や人間社会そのものの本質にも通ずるものがあると思います。安全性と利便性を確保する観点と提供者と消費者の立場からどのようにバランスをとるのが、望ましいのか考え結論を見出していく必要があると思います。

今後とも小川支部長はじめ会員皆様方におかれましては、国民の生命と健康を守る重要な職責を果たされ、消費者の方々に安心して薬を使っていただけるようご尽力賜りますことを請い願いますと共に、皆様方のご健勝、ご多幸、また貴支部のさらなるご発展を祈念いたしましてお祝いの詞とさせて頂きます。



衆議院議員 北川知克

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